サーバントリーダーシップという言葉に出会ったのは、もうずっと昔のことだと思います。
僕がサラリーマンだったころ、システムエンジニアとして何人もの部下と一緒にシステム開発の仕事をしていたころ。
僕もリーダーシップに悩んでいた頃がありました。

システム開発の世界は、当時から派遣社員に支えられていました。
ですから、部下の中には自分よりも年上の人や能力の高い人も居ました。
当時は、みんなそうだったと思うのですが、部下は手足のように使うものだと思っていました。
僕の愛読書は、「Profitability through people」という本だったと思うのですが、イギリス海軍の兵学校のお話し。
海軍では、士官は水兵さんが居ないと何も出来ない。利益というのは部下を通して得るんだという。まあ、部下を道具のように考えているのには違いがない。

あるとき、仕事を四つくらい抱えたことがあってね。
スケジュールを組まないといけないんだけど、「忙しいし無理!」
そこで、みんなに頼んだんです。「自分らでスケジュール組んで!」

「それは君の仕事やろう」と上からも下からも言われました。
そのときに出会ったのが、名著ピープルウェア
「担当者がスケジュールを組んだ方が効率がいい」って書いてあった。

この本を箱で買って、上司とおぼしき人の机に全部置いていって、僕は部下にスケジュールを組んでもらうことに成功しました。

それから、僕のリーダーシップ観はすっかり変わってしまいました。
それまでは、部下の仕事の指示を出して、スケジュール通り実行させるのがリーダーの仕事だと思っていました。
リーダーの仕事は、部下が仕事を安いように環境を創ることだと、そう思うようになりました。

それからは、リーダーという仕事がとても楽しくなりました。
自分より有能な部下、女性、あるいは発展途上の部下に対しても自然体で接することが出来るようになりました。

そんな僕がサーバントリーダーシップという言葉に出会ったのはいつのことか、もう忘れてしまいました。
その言葉に衝撃を受けたことはよく覚えています。
でも、「言葉」を聞いたことが有ると言うだけで、それが何を意味するのかはずっと知りませんでした。

友人の赤木さんや金井先生が、「 日本サーバント・リーダーシップ協会 」と言うのをやっていると聞き、ちょっと興味を持って「サーバントリーダーシップ」という本を買ってみました。

金井先生の解説を読んでいて、なるほどと思ったことがあります。

「サーバントリーダーシップ」と言う考え方は、1970年代に出てきたようです。
この頃、1960~70年代。僕が子どもの頃ですね。ベトナム戦争があった頃です。
アメリカという国家が、挫折を味わった時代ですね。

ヒッピーとかが出てきてね。「イチゴ白書」とか映画もありましたね。
自己啓発なんてこともその頃に出てきたんだそうです。
日本でも学生運動がありました。そう言う時代、個人が叫び始めた時代だったんじゃないかなあ。

アンチ・リーダーシップなんて言葉もあったんだそうです。
僕が大学生の時に、ジーザスクライスト・スーパースターというロックミージカルを演じたことがあります。僕はユダヤの司祭長カヤパの役でした。
ヘアーってロックミュージカルもありました。最初の「アクエリアス」と言う曲を演奏したことがあります。

魚座の時代から水瓶座の時代へ。
イエスキリストを人として問うたあの作品は、そう言う時代の始まりを感じさせるものだったのかも知れません。

金井先生の解説に、「リーダーシップとニューサイエンス」が出てきたのにもビックリしました。

なにか大きなパラダイムシフトを僕たちは受けなければならないのでしょう。